美容コラム

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お肌の構造と「バリア機能」の基礎知識

お肌の構造と「バリア機能」の基礎知識

私たちのお肌には、生まれつき「バリア機能」というものが備わっています。
繊細なお肌を守り、健康的で美しい状態にキープするのに欠かせない「バリア機能」ですが、ちょっとした環境の変化やストレスなどで低下しやすいといった特徴も持っているのです。

知っているようで意外と知らないお肌の味方・バリア機能の仕組みと、その働きを正常に保つために知っておきたいスキンケアのポイントについてお話しします。





お肌のバリア機能 正体は「角質」!?

いわゆる「バリア機能」の役割を果たしているのは、お肌の表皮のさらに表面を覆うたったの0.2mmの部分である「角質層」です。
角質層は「角質細胞」と呼ばれる細胞によって構成されており、その細胞の間を「細胞間脂質」がセメントのように隙間なく埋め尽くしています。
これによって私たちのお肌は外部からの刺激から守られ、さらに内部の水分が逃げ出さないようにガードされているのです。

角質層を形作っている角質細胞は、お肌の表皮の部分を構成する「表皮細胞」が角化することによって作られています。
さらに、表皮細胞が角質細胞に変化する過程で細胞間脂質も一緒に作られます。
これには水分を抱き込む強力なパワーが備わっており、正常に機能していれば湿度がたとえ著しく低い環境であってもお肌を乾燥から守ってくれるのです。

このような機能が正常に働くことにより、お肌の内部を紫外線や細菌などの外部刺激、そして乾燥から守ることができているというわけです。



お肌のバリア機能低下による肌トラブルとは?

お肌のバリア機能低下とは、つまりお肌の水分量が低下することを表します。
外気の乾燥やストレス、加齢などによってお肌の状態が悪化すると、お肌の保水力は低下しやすくなるのです。

お肌は保水力が低下すると自らを守るためにターンオーバーを早め、急いで角質細胞を作ろうとします。
しかし、急いで生成された角質細胞は未熟なので十分に水分を保つことができず、うるおいを保てないのに分厚いといったアンバランスな状態になってしまうのです。

アンバランスな角質層は外的刺激に弱く、ちょっとした刺激にも敏感に反応する状態になってしまいます。
細菌や花粉などによってニキビや吹き出物を引き起こしやすくなり、かゆみや痛みを伴う湿疹などの原因にもなるのです。



バリア機能を低下させない! 予防のための3つのポイント

バリア機能を低下させない! 予防のための3つのポイント

■丁寧な保湿は基本
細胞間脂質に少しでも多くの水分を与えてあげるためには、十分な保湿ケアが必要です。
特に洗顔後やお風呂の後はお肌が乾燥しやすい状態にあるため、速やかな保湿が重要。
化粧水や保湿クリームなどの役割を1品に凝縮した「アクアキープジェルリッチ」などのオールインワンジェルや、バスルームのうるおいを閉じ込めて逃がさない「クリアアップウォータリーBクリーム」を活用するのがオススメです。

■洗顔は優しく
肌への物理的な刺激もお肌の乾燥を加速させてバリア機能を壊す原因になります。
洗顔時には指先でゴシゴシと擦らずに洗顔料をたっぷりと泡立て、泡で洗うようなイメージで優しく行ってください。

■体の中からもケア! 十分な睡眠が大切
お肌の状態を健康に保つためには、十分な睡眠によってお肌の生まれ変わりを促してあげることも大切です。
睡眠不足に陥ると、古い角質がお肌に蓄積されやすくなってしまいます。

眠る1時間前にはスマホやテレビの電源を落とす、ノンカフェインの温かい飲み物を飲むなどして睡眠の質を高めるようにしましょう。
7時間ほど睡眠時間が取れれば完璧です。

このほかにも、バランスよく食事を摂ることなども大切になります。お肌も栄養不足に陥ると弱ってしまうのです。
日頃の丁寧なケアと健康的な生活習慣で、バリア機能を守りましょう。



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